2019/09/12、New Relicの⽇本法⼈が主催するユーザー会、Observability Meetupの第1回を開催しました。

当⽇は50⼈を超えるお客様にお越しいただき、会場はObservability(可観測性)にご興味のある皆様の熱気に包まれていました。本記事ではその様⼦をお届けします。

Observability Meetup start

今回の会場はユーザー様の⼀⼈であるGA Technologies様。不動産業界にテクノロジーでイノベーションをもたらしている先進的な企業です。

https://www.ga-tech.co.jp/

都⼼を⼀望できる素敵な会場をお貸しいただきました。⼼より御礼申し上げます。

GA Office

 

⽇本法⼈CTO、松本からのご挨拶

まず始めに、この度⽇本法⼈のCTO(Chief Technology Officer)として就任した松本より挨拶をいたしました。

New Relic 株式会社 CTO

その中で突如始まったのがNew Relic トリビアクイズ。社員でも答えに詰まるような難問にたくさんの⽅が果敢に挑み、ご回答くださってました。今回、正解した⽅に景品をお渡ししましたが、これからもこのようなスペシャル企画(景品付き)を盛り込む予定です。

 

New Relicを使ったSREの取り組みを始めた、GA Technologies 中村さんの事例

続いて、会場をご提供くださったGA Technologiesの中村さんから、SREの取り組みについてご紹介くださいました。

GA Technologies

中村さんのチームは元々開発者で構成されていて、インフラもAWSの環境を開発者が管理している状況でした。GA Technologies様の事業は急成⻑しており、負荷が増えてアプリのパフォーマンスが悪くなると、EC2のインスタンスを増強してお茶を濁していたそうです。

そんな現状に課題を持って今年からSREの取り組みを始められ、New Relicもより活⽤いただけるようになりました。元々はAPMを利⽤されていましたが、グループ会社でInfrastructureも使っていただいたのをきっかけに、今はAWSの監視にもNew Relicを利⽤されています。中村さん⾃⾝、New Relicで意外とちゃんとAWSの管理ができるとおっしゃっており、クラウドの管理ができることはまだまだ知らない⽅も多いので、ご興味があればぜひ試してみてください。

モニタリングツールとして運⽤側で使われることの多いNew Relicを開発者に使ってもらうために、弊社と合同で勉強会を開催していただくなど、SREとして様々な活動をしていただいた結果、アプリAPIの応答速度を10倍早くできたなどの効果が出てきています。詳細はGA Technologies様の公式ブログ(https://tech.ga-tech.co.jp/entry/2019/09/new-relic-helps-to-improve-renosy-app)をご覧ください。

今年から始めたSREの取り組みの効果が短期間が出ている、素晴らしい事例でした。

 

ゲストスピーカー: Google ⼭⼝さんによる可観測性の重要性について

今回のMeetupでは可観測性をテーマとしたゲストスピーカー、Googleの⼭⼝さんにお越しいただき講演していただきました。

Google

⼭⼝さんは現在Google Cloud Platformを利⽤されているお客様の声を開発側にフィードバックするDeveloper Advocateというロールに就かれており、その中でも可観測性を担うStackdriverを担当されています。

今回はご⾃⾝の専⾨分野である、可観測性がなぜ重要なのかという解説をしていただきました。

⼭⼝さんによると可観測性とは、システムを運⽤する上で判断に必要な情報が取得できる状態のことを指し、テストやパフォーマンスといったシステムが持つ属性の⼀つと⾔えます。

DevOpsという⽂脈での⾃動化やマイクロサービスの普及、そしてクラウドサービスに代表されるインフラリソースの抽象化が進み、その中でシステムの信頼性を向上するSREの重要性が認識されはじめました。

SREの基本概念の1つに、主観で判断せず意思決定にデータを⽤いるというものがあり、それを実現するために可観測性が必要であると述べられていました。

また、リソース抽象化やクラウド利⽤が進むにつれて、従来型のインフラ監視から、アプリの可観測性のほうが重要になってきているということを説明いただきました。

後半では具体的な実装として、ログ、トレース、メトリックという3⼤要素について、Stackdriverでの実装例を解説いただきました。

最後のまとめとして、⽬的は監視であって監視機構の運⽤ではない、New Relicも可観測性を実現する独⽴系のプラットフォームとして活⽤できるという⾔葉で締めていただきました。

複雑な概念を論理だてて説明いただき、参加者の⽅からもわかりやすい︕と⾼評価のセッションでした。

 

New Relic ⽇吉より、New Relic Oneのご紹介

最後のセッションとして、New Relicの⽇吉より、弊社が今年新たにリリースしたNew Relic Oneの紹介と今後リリース予定の機能についての紹介をいたしました。

New Relic One

New Relic Oneの"One"は"1つに"という意味を込めているということを冒頭に述べたうえで、3つの観点で解説をしました。

  • 複数のアカウントを1つに: 複数のNew Relicアカウントを持っており、これまでばらばらに管理していた⽅でもNew Relic Oneを使えば⼀画⾯で全アカウントを管理でき、さらにアカウントをまたいだデータのつながりを⾒ることができることを説明しました。
  • 複数の監視対象を1つに: New RelicはAPM, Infrastructureなど複数のコンポーネントから成る製品ですが、これまでコンポーネントごとに分かれていたシステムの構成要素(エンティティ)がNew Relic Oneで統合され、柔軟に検索などをできることを説明しました。
  • 複数のデータソースを1つに: これまでNew Relicのエージェントが主なデータソースでしたが、今後それ以外のデータソースと連携してNew Relic上に様々なデータを集約できるという新機能について紹介しました。

今後も継続的に、Meetupで最新情報をお届けしていきたいと思います。

 

懇親会〜Sushi Time〜 !

Meetupの後半は、ユーザーさん同⼠で交流いただく懇親会。お寿司をつまんでいただきながら皆さん話が弾んでおり、あっという間に時間が過ぎていきました。

Thank you Relics!

残念ながら今回ご参加いただけなかったお客様も、次回のMeetupにぜひお越しください!